この『みやざきエコアクション』は、国内で通用する『エコアクション２１』とは別物で、宮崎市独自の取り組みで実施されている環境活動です。

ですから認証を取得しても通用するのは宮崎市内だけ。

それでも当初は行政主導の環境規格ということで、志の高い企業が応募し、２０数社でスタートしたのが始まりです。

以後、加点対象などと言う馬鹿げた誘導策で参加企業が増えたのは言うまでもありません。

エサをぶら下げると、どれもこれも手を挙げ、出来もしない（継続）内容をさもやっているように見せながら点数だけを目的とした中身の薄い活動に終始します。

だから市としても規格の見直しをせざるおえなくなったり、必要以上に簡素化したり、持続可能な環境活動の本質をいずれ見失ってしまうのかもしれません。

とは言うものの、環境啓発の観点から、こういう取り組みを周知させることも１つの過程であることを考えると、今はやむおえないのも理解できます。

さて、国際規格であるISOの審査ともなると二日間の審査ですが、こちらの『みやざきエコアクション』では１時間余りの審査時間と言うことで、確かにやることは簡単明瞭そのものです。

無理なく継続できるものであることは確かですが、それが会社経営に結びつくものでなければ意味は薄まります。

企業活動はボランティア活動ではなく利益が求められます。

加点などというエサに釣られず、経営に役立つ活きたマネジメントシステムの運用を図りたいですね。

by:フリーマン２