動けるBCPの策定セミナー

Posted at 13/05/16 Comment(0)» Trackback(0)»

ある知人曰く 「ISOといっしょで、どうせ絵に描いた餅になるだけ」 うぅーむぅ、わからんわけではないが・・・(@@;)

宮崎県も昨年BCPを構築し、現在運用中のようですが、先日、9.11や阪神淡路大震災、東日本大震災など、多くの事例から見るBCPの必要性であったり、BCPと防災の違いや中小企業が考えておかねばならないBC連携ネットワークなどの話が3時間ほどあり、100名ほどの出席者は熱心に聞き入っていたようです。

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3.11でもBCP構築企業の対応が、顧客拡大へつながった。

さて、私達が関わっている防災も大変大事なことではあるわけですが、BCPの考え方は「企業のサバイバル」であり、そのことが大きな違いということです。

防災は、過去の経験に基づく再発防止の要素が強く、戦術型であり、どちらかと言えば受け身的であるのに対し、BCPではサバイバル、要は何があっても生き抜くという戦略的要素が必要であり、さらには初動において顧客要求を早期に実現し信頼と市場や社会の評価につなげるというものです。

県が構築したBCPも、スタートは60%の出来で立ち上げ、実際のシュミレーションでの訓練や検証を行いながらバージョンアップしていく考え方のようですが、中小企業での構築にはまだまだ阻害要因も多いようです。

それは、資金であったり人やものなど、また、その前段の「なぜそれが必要か?」という理解と納得のいくトップの考え、理念といった方がいいかもしれませんが、このあたりの頭の整理が先ずは必要です。

そしてトップダウン方式で、BCPを企業文化まで落とし込むことが成功要因であるとのことです。

行政としても、これまでISOのように、導入への動機付けとして公共工事での加点対象などのエサをぶら下げれば、やる業者も一気に増えるかもしれませんが、今回このBCPに関して言えば、絵に描いた餅とならぬよう、しっかりとインセンティブ対策を行って欲しいと思います。 

最後に県の危機管理局長からは、これらを構築したり訓練することによる組織や地域との絆や連携など、やらなければ得られない「副産物」も期待でき、かつ、それは決して掛け捨ての保険ではないという言葉が印象的でした。

人づくり、信頼関係づくりから始めましょう!

by:フリーマン2

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