可能性と蓋然性
Posted at 15/03/25 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
めったに使う言葉ではありません。 と言うか、意味わかっている人は少ないのではないでしょうか。
私が使用する専門工事のテキストでも一回出てくる程度。
そのくだりはこうです。
『認定の対象はそれ自体が生活環境の保全上支障を生じさせない蓋然性の高いものに限定され・・・』
この部分を可能性に置き換えて、支障を生じさせない可能性とすると、少なからずある、ゼロではないと言う意味にとれます。
だから可能性としては『ある』と言うことになり、重要な課題に対しては『可能性』は使えない場合も出てきますよね。
例えば原発とか基地の問題とかでは住民の合意を取り付けなければならない大変大きな問題です。
このため、下手に可能性なんて言ったら極端な話1%でもアウトです。
そこで蓋然性です。
意味は『確実性の度合い』とか『確からしさ』とか『起こり得る見込み』
したがって、可能性は単に数字で表れてくるだけですが、蓋然性は数字というより結果的に『あるかないか』の二者選択的な意味合いが出てくる言葉です。
サッカーワールドカップで考えてみると、出場できる可能性は90%で、決勝トーナメントへ残る可能性は50%。
さらに優勝決定戦ともなると、可能性はゼロ%ではないが蓋然性は低いと言うことになるわけです。
だから、まず優勝は『ない』と言うことですかね。
しかし優勝はないなんて言ったら夢も希望もなくなるし、そんなことを言ったアナウンサーは国民を敵に回す?大炎上ですね。(^^;)
ということで、今日は難しい日本語についてでした・・・
・・・知ったかぶりっ子より引用
by:フリーマン2