スターリングエンジンを活用した熱電併給装置を視察!
Posted at 15/06/18 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
もうかれこれ7,8年ほど前になるでしょうか。
岩手県にある国立一関高専へ、3kwの実験施設を見学に行ったことがあります。
この時の実験施設は結構大きく、システム全体で10畳ほどのスペースだったでしょうか。
実際、燃焼熱で動いているエンジンから発電をしている様を見るにつけ、感動したのを今でも覚えています。
そののち、燃焼部の実機として栃木県の焼却施設を視察にいったり、一度は熱も上がったのですが、現実的に自社での活用を考えた時、まだまだ商用段階にないレベルだと感じ、以来、進化形のそれには出会わず仕舞い。
そして昨年、関連セミナーを聴講し、その道の研究者や企業の方々との出会いを踏まえ、今回松戸で日夜研究開発をしてデータなどを収集している方のご自宅へ伺うことが出来ました。
表札の上にはLEDを使った自作の照明 庭にはソーラーで動く蝶蝶が舞い
実際1kwの実機を動かしていただき、現在のスターリングエンジンと関連システムの状況が確認できたところですが、第一印象は『小型』で『静か』です。
1kwですが、奥に配備してある裸電球が、温度の上昇に合わせどんどん点いていきます。
音がしないと言ってもいいくらい静かで、この時はペレットを燃料としていたので、燃焼状態も安定し、煙もほとんど出ていない良好な状態が確認できました。
目指すは24時間無人運転、しかも燃料はペレットではなく、一次破砕での連続運転が出来るようなシステムづくりです。
現在のところ一番のネックとなりそうな部分は燃料の送り機構のところ。
形も大きさも同じペレットなら既存のスクリューコンベアで充分ですが、木くずを一次破砕しただけのものは大小様々な形と大きさがあり、果たしてこれを燃料として連続的に安定供給できるのか、その方法やハード面での試行的な対策が必要不可欠です。
ともあれ、先ずは実機の視察を終え、方や補助金申請の結果待ち、方や経営革新の本申請手続き、方や情報収集によるシステムの構築研究と、実現に向けてそれぞれの立場でやるべきことを段階的に行っていかねばなりません。
スピード感を持って臨みたいですね。
by:フリーマン2