“力士の鏡”
Posted at 21/01/23 PermaLink»
それ以外でも引退時期は個人によって様々で、怪我や故障で引退を余儀なくされたり、体力的な衰えもあります。
気になりましたので主なスポーツ選手の平均引退年齢を調べてみました。
サッカー選手は26歳、ラグビー選手は29歳、そして野球選手は27歳、大相撲力士は32歳と、一般社会人ではまだまだ働き盛りの年齢となっています。
引退後は所属企業で働ければいいのですが、なかなか難しいスポーツもあるようです。
スポーツ選手の選手生命は短く、結果が全てですので結果を出さなければ生き残れない厳しい世界です。
力士の引退平均年齢32歳の中、大相撲で116年ぶりの快挙と大きく話題になっている力士がいます。
大相撲初場所で現役最年長50歳、東序の口9枚目の華吹(はなかぜ)が勝ち越しを決めました。
50歳以上の力士が勝ち越すのは1905年(明治38年)以来116年ぶりという偉業です。
初土俵は1968年、現立浪親方より2歳年下ですが、親方が高卒で入門、華吹は中卒で入門していますので親方と弟子の関係でなく、親方の兄弟子という複雑な立場となっています。
部屋ではちゃんこ長として腕を振るい、子供の年齢にも近い若い力士と和気あいあいと談笑をしたりと、兄貴分というよりお父さんみたいな存在。
力士生活35年、昭和・平成・令和の3時代を駆け抜け、いまだ現役で頑張っており、力士の鏡といってもいいような存在です。
各界では横綱が最高位なら序の口は一番下のランク、序の口、序二段、三段目幕下そして給料がもらえる十両、幕内(前頭・小結・関脇・大関・横綱)の序列となっています。
幕下以下の力士は給料が支給されませんが、こんなに長く力士生活を送っているには頭が下がります。
ちなみに華吹は本来なら引退していたはずが、コロナ禍により再就職の職場が混乱、予定外の現役を続けているそうです。
by:フリーマン3