『Mr.豆腐と呼ばれた男』
Posted at 21/02/24 PermaLink»
数々の大逆転を徹底的に掘り下げ、主人公たちの数奇な人生を体験しながら実際にあったリアルな逆転劇を紹介していく番組。
2月22日の放送は「豆腐をアメリカに広めた男」雲田康夫さんの逆転人生でした。
2018年6月に放送されたリメーク番組でした。
アメリカ人が大嫌いだった豆腐を大人気健康食品に育てた森永乳業の営業マンの逆転人生。
当時、森永乳業はオートメーションでパック入りの賞味期限の長い豆腐の製造を行っていましたが、小さな豆腐の町工場を救うため国から販売禁止のお達しがありました。
過剰に製造した豆腐をどうすればいいのか会社が話し合い、アメリカに売り込むことになり、雲田さんが単身渡米となりました。
1985年、彼は豆腐をアメリカに広めるべく渡米しましたが、大豆を食べる習慣のない当時のアメリカ人に試食してもらったものの、味はしない、臭いは靴下を脱いだ時みたいな異臭がし、その場で吐き出す人もいる不気味な食べ物でした。
当時のアメリカでは大豆は家畜が食べるものが主流となっており、豆腐をスーパーで購入しても犬のダイエット食品となっていました。
大手スーパーに売り込みをかけるため陳列をお願いすると膨大な金額を要求されるなど船出は散々のものでした。
その時、とあるスーパーで大量に買い込んでいる主婦を見かけ、勇気を出して調理法を聞いてみると豆腐にイチゴやバナナなどの果物を入れ、ミキサーで攪拌しジュースにすると非常に美味しいとの事。
これを試飲してもらうと非常に評判を呼び、豆腐の売り上げが上がり、10年もかかりましたが目標にしていた全米2000万丁の売り上げを達成できました。
そして、アメリカでの豆腐人気に火を付けたのが、当時のファーストレディー、ヒラリークリントン夫人がラジオで放った「私は健康の為豆腐を食べている」のまさかの一言で、「ホワイトハウスが豆腐を食べている」とTVで流れると全米のスーパーから注文が殺到。
倉庫に山積みだった豆腐が一気に完売となり、日本の工場だけでは注文が追い付かず、アメリカに数億円かけて新工場を建設しました。
語録に「人間は死にもの狂いで働いていたら他人から「あの人バカみたい」と言われるようになる。本当のバカじゃ困るけど「バカみたい」とまで言われたら成功すると話していました。
晩年は奥様と2人の娘さん、そしてお孫さんとアメリカ、ロサンゼルスで生活されていましたが、2020年1月にすい臓がんの為永眠されたそうです。
by:フリーマン3