紙すき技術で淡水化装置開発

Posted at 10/02/09 Comment(0)» Trackback(0)»

昨年の11月に表彰式があったようですが、『日本イノベーター大賞2009』

100203_220411.jpg大賞はプログラミング言語の開発者、そして優秀賞は地雷除去の開発者と海水の淡水化装置に和紙を応用した『阿波製紙』社長の三木康弘さん。

私達は、贅沢を言わなければ何不自由なく、特に日本は水資源が豊富であり、飲み水で困ったと言うのはほとんど聞いたことがありません。

しかし世界は97.5%の海水と2.5%の淡水で構成されていて、明らかに人が生きていくうえで必要な水は不足しているのが実態です。

そこで淡水化装置というわけです。

阿波製紙では、高度成長期には伝統の紙すき技術を応用して自動車向けのエンジンフィルターを開発し、会社を大きく成長させた実績をもっています。

創業は1916年というから、もう90年を超える老舗です。

さて、淡水化装置には当然海水に含まれる不純物を取り除くフィルターが必要で、しかもそのフィルターには強い圧力がかかるため、その水圧に耐えうるものでなければなりません。

紙は水に弱いと言う弱点を打ち破り、水に強くフィルターとしての安定した性能を紙すき技術からまたも実現したわけです。

三木社長曰く「イノベーションは、その瞬間の出来事。しかし、これにすがるのではなく、新たなイノベーションを続けて生み出していかなければならない」

たかが紙、されど紙、です。

by:フリーマン2

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