なぜ、フロンは回収しなくてはいけないのでしょうか?
Posted at 10/07/19 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
冷蔵庫を冷やす優れた性質があり、また、引火性や有害性がないことから、
瞬間にフロンを使った冷蔵庫が世界中に広まりました。
しかし、1970年代になって、フロンにはオゾン層を破壊したり、
地球温暖化の原因となる性質があることが分かってきました。
そのため、モントリオール議定書や京都議定書という国際的なルールで、
世界中の国々がフロンの生産や搬出を抑える取り組を行っています。
日本でも、フロン回収・破壊法、自動車リサイクル法、
家電リサイクル法でフロンの回収が義務付けられていますが、
業務用冷凍空調機器のフロン回収率は3割程度にとどまているそうです。
オゾン層破壊の問題
◎地球の上空には、オゾン層というカバーがかかっていて、
太陽からの有害な紫外線を遮ってくれていますが、
エアコンなどから放出されたフロンによって、このオゾン層が壊され、
地上にいる人間が直接、紫外線を浴びて目や皮膚の病気になってしまうのが
オゾン層破壊の問題です。
地球温暖化の問題
◎二酸化炭素やフロンには太陽の熱がたまりやすい性質があるため、
発電所で石炭を燃やして発生した二酸化炭素やエアコンなどの
フロンが大気中に大量に放出されると、
地球全体が温室のように暑くなり、異常気象が起きたり、
農作物の収穫が減って食糧危機が起きたりすることなどが地球温暖化の問題です。
罰則 未回収の機器からフロンを放出させると、
1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられる。
(法第38条)正しこの罰則は機器の所有者ではなく、
放出した本人に課せられるようになっています。
自社においてもフロン回収を行っているが、
フロンは人体への直接の有害性はありません。
このようにオゾン層破壊や地球温暖化などを引き起こすため、
大気に放出せず、回収しなくてはならないのです。
フロンを使っている冷凍空調機器等を廃棄するときは、
関係者一人ひとりが注意を払って、フロンが大気に放出されないように
作業するのが一番大切なことであると思っている
なべやんでした。