『偽善エコロジー』-環境生活」が地球を破壊する-
Posted at 08/11/10 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
幻冬舎新書081 著者:武田邦彦 出版社:幻冬舎 版型:新書 発行年月:2008年5月 価格:777円(税込) |
環境問題は、様々なことを総合的に考えなければならない問題で、一部分を取り上げて問題視したところで、解決策とはなっていないのかな…熱心に取り組んでいる方には申し訳ないですけど…。
正しく理解されていない部分も多々あるような気がします。日本の行政のあり方(すべてが縦割り行政であること)やマスコミの報道のあり方などにも問題があるのかもしれません。
読んでみると結構面白い…エコバッグ(レジ袋廃止)運動ですが、レジ袋の廃止が石油の消費削減につながるのか??とか、マイハシ運動で割り箸の使用を減らすことに意味があるのか??などなど…良く考えてみましょう。
それから「地球温暖化」について、「台風」に例え、「止めることが出来ますか」…「備えの対策をとるでしょう」と、なるほどです。地球温暖化をとめることは出来ないから、備える対策をとり嵐が過ぎるのを待った方が得策だということなのでしょうね。
それから、これに関連して海水面の上昇が良く言われますが、このことも正しい理解が必要なようです。北極は氷の島ですから、水の量の変化はない。南極は中心付近は-50℃ですから周辺部の氷が溶けたとしても雪として降り積もるので殆ど影響がない。
これらは科学的に考えれば容易に理解できます。一番問題となるのは、グリーンランドの氷のようですが、確かにこれが溶けると何メートルもの海水面の上昇があるようですが、それには万年単位の月日が掛かるということなどを正しく理解する必要があるようです。
こう考えると、「地球温暖化」=「海水面の上昇」が必ずしも正しいとは言えないことが理解できるのではないでしょうか。
今、私たちに求められる事は、物事の本質を正しく理解し、正しく判断し、正しく行動することなのですが、どうも偏った報道や意見に惑わされて、道に迷っているような感覚にも陥ります。
もう一つ、日本でエコ事業に使われる税金は年間約5,000億円(国民1人当たり5,000円程度の負担)、これに携わる人が10,000人ほどだとか…単純計算で携わる人に1人当たり5,000万円が流れると考えると…実際問題として、この辺はどうなっている事やら…
このような内容で、面白く読む事が出来ました。詳しくは、読んでみて下さい。
投稿者: miyaken 日時: 2008年11月10日 10:40