IT化支援の一つの区切り
Posted at 07/04/26 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
協会は、会員を支援する為に様々な行事を計画し、実行してきていますが、その中の一つ、「IT化支援」が一つの区切りを迎えます。
建設CALS/ECが登場し、電子化が進んできたが、電子入札がこの7月から全面実施となるので、全会員が電子入札ができることを目的として進めてきた「IT化支援」が終わることになるのです。
この事業は、かなりの年月に及んでいます。平成12年2月の会員実態調査に始まり、ファックス送信を行なっていた連絡文書をメール化しました。この時点でメール化できたのが会員の23%(48社/210社)でした。メールができることが電子入札ができることの最低条件と位置づけ、事業を計画していきました。
この時期の会員へパソコン普及率やインターネット普及率を考えると、先の23%という数字は当然の数字といえます。そこで、平成13年3月から平成14年1月にかけてパソコン講習会(ワード、エクセル、インターネット等)を26講座計画し、のべ480名に受講していただきました。
ここまでの支援で、平成14年5月に文書送信をメール化に本移行しましたが、実際に移行できたのは会員の82%(174社/207社)でした。
平成15年3月に宮崎県が建設CALS/ECアクションプログラムを策定し、動きが本格化してきたのを受け、当協会もIT化委員会を設置し、先進県の視察や近隣県との意見交換などを行い、対応策を検討し、平成16年5月に桃知利男氏を協会IT化コンサルタントとして迎え、情報の共有や情報を入手する能力が必要となるとの観点から協会会員間をイントラネットで結び、情報を共有していくことを計画しました。
イントラネットという新しいものの導入で、会員に対し勉強会を行い、平成16年8月イントラネットの試行運用を開始し、この時点でイントラネットに接続できたのが97%(167社/173社)で、ほぼ全会員が情報を共有できる体制となりました。
電子入札は、平成17年度試行が始まり、平成18年度部分的に本運用となり、まじめに言いましたように、この7月全面運用となります。この間、電子入札の実務についての講習会を行なうなど、当初の目的「全会員が電子入札ができること」を達成するために事業展開をしてきましたが、この支援事業の最後が、今度計画している「電子入札セットアップ講習」になろうかと思います。
ここで、問題となるのが、100%を達成できないこと。一般的には、97%程度の数値が得られれば、OKと見なされてもおかしくないような気もしますが、協会は、会員で成り立っていますので、一概にそうとは言えない面もありますので、頭の痛い問題であることは確かです。
例えば、150人で何かをしようとする時、150人もいれば、「私はしない」と言う人が出てくるでしょう。こんな時にどうするか。「いつまでも説得し続ける」か、「賛同者だけでことを始める」か、のどちらかを選択しなければなりませんが、結果的には、待っていては全体が進まないので、事を始めるしかないのですが、動き出したからといって「しない人」を見捨てることができないのも現実です。
この問題は、解決できない永遠の課題ではないかと思いますが、いつの日か100%を達成できる日が来ることを夢見ております。
話を戻しますが、「電子入札セットアップ講習」は、ICカードがネット上で利用できるようセットアップし設定を行なう作業を協会の会場で、まとめて行うというものです。電子入札と簡単に言いますが、それを行なうには、それなりの費用負担が生じます。当然、パソコンやネット環境が必要ですし、ICカード(認証カード)も年数によりますが、数万円、今回計画した、セットアップも業者に依頼すると2・3万円かかると聞きます。そうした費用負担の軽減化及び「電子入札を全会員ができること」を目的として行ないます。電子入札の準備が整っていない会員がすべて参加していただくことを願っております。
「電子入札セットアップ講習」
・日時:平成19年5月29日(火)・30日(水)
?9時30分から ?13時から ?15時から
・場所:宮崎建友会館 2F 大会議室
・参加資格:協会員
・参加費:3,000円
投稿者: miyaken 日時: 2007年4月26日 10:46