『鈍感力』の紹介
Posted at 07/05/18 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
別にこれといった理由もなしに暇つぶし的に読んだ本ですが、紹介します。
著者:渡辺純一
出版社:集英社
判型:B40
発行年月:2007年2月
価格:1,155円(税込)
この本の内容は、通常、良い意味では使われることの少ない「鈍い」という言葉(「鈍い人」といわれるより、「鋭い人」といわれた方が気分がいいでしょう)ですが、その「鈍さ」が幸いして、良い結果がでた、成功したといったことの事例を挙げて、「鈍感力」を持つことが好結果を生む、成功を生む秘訣だ(ちょっと言葉が足りませんが)といった内容でしょうか。
このことを自分なりに捕らえると、「あまり過剰反応をするな」といった感じでしょうか。「何事もほどほどに」、「時にはなあなあも」こんな感じなのかもしれません。上手く表現できない苛立たしさもありますが…。
私が捕らえた「あまり過剰反応をするな」という感じで、頭をよぎるのが、現在のマスコミの状況でしょうか。事実を伝えるだけならいいのでしょうが、ここにマスコミ各社の競争が入りますから、世の中が関心を示しそうな内容については、過剰なほどの報道合戦が繰り広げられているように思われます。
このマスコミの過剰報道が、行政や企業等の隠蔽体質に結びついているようにも思えます。企業に不祥事が起きる(人のすることですから、ミスや間違いが起こりえます。ないに越したことはありませんが)そのことをマスコミがどう取り上げるかで、企業の運命が左右されます。倒産に追い込まれるかも…なんて考えたら隠したくなるのも道理です。マスコミ間の競争だけでなく、その辺も少し考えて報道して欲しいような気もします。ただ、マスコミの不祥事については、事実の報道はあっても、深く追求されることが少ないような気がするのは、私だけでしょうか。(NHKは別格かもしれませんけど)
本の話に戻りますが、読んでみると、なるほどと頷けることも多く、今後に生かせることもあるかと思います。と言っても、そう簡単に「鈍感力」を身に付けるなんてことはできないでしょうけどね。
Tags: 鈍感力
投稿者: miyaken 日時: 2007年5月18日 10:31