全日空システム障害について
Posted at 07/05/28 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
27日に全日空国内線で、システム障害のため、羽田空港を発着する便を中心に130便が欠航、306便に1時間以上の遅れが出て、約7万人の足に影響を及ぼしました。
この障害の原因ははっきりしていませんが、最近「接続系機器」6系統のうち3系統を更新し、この3系統で処理速度が落ちる不具合が生じていたと言う。
近年、様々なデータの処理がコンピューターで行なわれていますが、コンピューターシステムには更新という作業がつきものです。この更新作業がくせもので、更新の際のトラブル発生がよく報じられます。このトラブルにもシステム上のプログラムの問題と更新作業上の人為的ミスと大きく2つの原因が考えられると思います。
このようなトラブルは、往々にして起こり得ることで、むしろなくすことの方が難しいような気がします。では、このトラブルの影響をいかに少なくするかが問題ではないかと思います。
今回の場合、接続系機器3系統を更新した際、この3系統で処理速度が落ちる不具合が出ていたにもかかわらず、昨日のような事態に発展させたということになり、ここが非常に問題だと思います。不具合を放置(正しくは、放置していたわけではなく、不具合の原因究明ができなかったでしょうけど)し大規模な障害を招いたことになります。
トラブル回避策として、3系統の更新をもう少し時期をずらして、それぞれを検証しながら更新することはできなかったのか。また、不具合が分かった段階で、元のシステムに戻さなかったのか(戻してもダメな場合もありますが)。このようなことが素人考えでも浮かびますから、このような想定はされていたでしょうから、ここまでのトラブルになるとの想定がなかったのでしょう。
私たちもコンピューターを使う以上、トラブルはある程度想定しておかなくてはなりません。特に機器の更新やインターネット環境の更新などを行う際には、かなりの注意が必要です。なぜなら、仕事にかかわる部分にパソコンを使っています。公共工事も電子入札となり、パソコンとインターネットを使っていますので、使えるだけでなく、少しぐらいはシステムについても分かる人材を育成する必要もあるかと思われます。
すべてを業者に任せるといったスタイルから、一歩踏み込んで、どうにもならないことを業者に任せ、業者の話をよく聞き、次回に生かすといったスタイルに切り替えることで、トラブル発生時の対応にも違いが出てくるのではないかと思われます。
このことは、様々な場面で応用でき、仕事に一見無関係なことでも、知識として持つことで、結果としていい方向へ話を進めることができるかも分かりません。つまり、何も知らずに相手の話を鵜呑みにするのと、僅かな知識を使い、相手と話をするのとでは、結果を大きく左右することがあるということになります。
Tags: システム障害
投稿者: miyaken 日時: 2007年5月28日 14:24