宮崎県も早急なダンピング防止策を…
Posted at 07/06/26 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
個人的な意見からいいますと、もっと明るい話題でブログを書きたい気がしますが、このブログのサイト宮崎地区建設業協会やその会員、また建設業界全体の実情が実情だけにそうも言っていられないようで、また入札に関するブログになってしまいました。
価格点と技術点を1対3に設定した設計業務の総合評価で逆転落札
※ケンプラッツ(2007.06.21)の記事です。
この入札は、国土交通省宮崎河川国道事務所が5月31日に行なったもので、「木脇樋門実施設計業務」(指名業者:10社 東京建設コンサルタント、あでい、八千代エンジニヤリング、パシフィックコンサルタンツ、アイ・エヌ・エー、建設技術研究所、九州建設コンサルタント、西日本技術開発、東亜コンサルタント、三井共同建設コンサルタント)を東京建設コンサルタントが15,300,000円で落札したというものです。
国土交通省の場合、品質確保に重点をおき、その対策に力を注いでいるようです。低価格入札があった場合、それだけでもペナルティを負いますが、特別重点調査なども行なわれ、その制度が整備され、現在の一般競争入札や指名競争入札が総合評価方式の導入など単なる価格競争に陥らないように対策がとられています。
宮崎県の場合、「官制談合」という不祥事を発端に談合防止策ということで一般競争入札の範囲拡大を打ち出したにすぎず、そこには、品質確保に対する対策が未整備の状態です。宮崎県でも総合評価方式の試行入札が行なわれましたが、その結果を見る限り、本当の意味での技術力の評価が反映しておらず、結局は価格により決定してしまっています。
現在の低価格入札を容認し、「安くなった」「節約できた」程度の次元で判断していると、品質確保に対する対策がとられていない現状では、どんな落とし穴が待ち受けているか分かりません。
国土交通省などの入札のあり方を宮崎県も早急に勉強していただき(いや、勉強されていると思いますが)、競争性を高めるとの名の下、低価格競争化している現在の一般競争入札拡大策に梃入れをしていただきたいと思います。
人(業者)は、その能力や技術力が正しく評価され、それなりの信頼のもとに仕事を任されてこそ、その能力を十二分に発揮できるのではないでしょうか。
投稿者: miyaken 日時: 2007年6月26日 08:43