日本脳炎の予防接種が受けられない
Posted at 07/12/14 PermaLink» Comment(2)» Trackback(0)»
日本脳炎については、平成17年5月に厚生労働省が定期予防接種として日本脳炎ワクチン接種を積極的に推奨しないよう市町村に対して勧告を行いまいた。但し、希望者に対しては接種を行って差し支えないとの内容も含まれています。
山梨県の女子中学生が接種後に重い神経症状に陥ったことと、日本脳炎を媒介する蚊の駆除が進んでおり、人から人への感染もないことから予防接種を中止しても患者は増えないとの判断があったようです。
現在の日本脳炎ワクチンは、その製造行程でマウスの脳を使用するため、その成分が製品に残留し中枢神経の症状を生む原因となっているのではと指摘する専門家もいるようです。
ところが、厚生労働省は、平成17年7月には、接種をやめた場合に患者が急増する危険性や推奨中止の根拠とすべき副作用と接種の因果関係の研究が十分ではなかったとして、勧告の解除を視野に入れた緊急研究に8月から乗り出すと発表しています。
こうした流れが原因なのか、現在、全国的に日本脳炎ワクチンがない状態だということです。しかも、ワクチンがいつ入るかも分からないというのです。(どういうこと??)次のワクチンができるまでに早くても2年はかかるのではないかということです。
日本脳炎発症者は減少しており、人から人への感染はないといえ、日本脳炎ウイルスを保有する豚は毎年のように確認されているようです。
宮崎のように養豚場の多い地域では、予防接種を受けた方が良いと病院でも言われたようですが、肝心のワクチンがないのでは受けたくても受けられないといった状況です。
厚生労働省は、年金問題や薬害肝炎問題で大きく騒がれていますが、日本脳炎のことはどう考えているのでしょうか…。
参考)予防接種法にもとづく現行の定期予防接種スケジュール
1期(3回)
初回接種(2回):生後6ヶ月以上90ヶ月未満(標準として3歳)
追加接種(1回):初回接種のおおむね1年後(標準として4歳)
2期(1回)
9歳以上13歳未満の者(標準として9歳)
我が次男(4歳)も1期の追加接種を受けられないでいるのです。
投稿者: miyaken 日時: 2007年12月14日 09:42
"日本脳炎の予防接種が受けられない"へのコメント
CommentData » Posted by との at 07/12/14
私はまだ、インフルエンザの予防接種もしてません。
今年は流行るって言うけど、こういった流行には乗遅れたいものです。
CommentData » Posted by 彩の父 at 07/12/15
はじめまして。日本脳炎予防接種に関するブログにコメントさせていただいている下記の者です。
http://www.yomiuri.co.jp/stream/tvrenai/
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20070914-OYT8T00056.htm
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20070917-OYT8T00083.htm
娘の事例により積極勧奨の中止、第3期の廃止といった大きな影響を与えている事に対しては記事・番組中でも触れましたが、大変複雑な気持ちでおります。
miyaken さんのおっしゃる通り西日本、特に九州の方々にとっては重大時であり(昨年熊本では3歳男児が発症) 国においては旧ワクチンと並行してもっと早くから新ワクチンの開発を進めておくべきであったとおもいます。
旧ワクチンは娘の副作用の前年にはADEMUが6件発生し翌年には娘の重篤例と栃木の3歳女児(死亡)を受けて、国が慌てて中止の判断をしました。その後のブレによって親御さんの心配は増し、責任は重くなる一方です。本当に一日も早く重大な副反応の無い新ワクチン(ベロ細胞由来, 不活化日本脳炎ワクチン)が認可される事を願って止みません。