大淀川景観モデル地区デザインづくりフォーラム…
Posted at 08/03/21 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
このフォーラム(3/19開催)には、海外派遣景観研修(シンガポール)に参加しているが故に、お呼びがかかりました。
フォーラムは、宮崎大学工学部准教授 出口近士 氏の基調講演「大淀川景観のこれから ー景観の利害関係ー」で始まりました。
その中で、「景色や景観を良くすれば誰が儲かるのか、風景や景観を悪くすれば誰が損するのか」考えなければならないということで、景観を形成する要素を右の図で示されました。
この中で、広域的要素を含む「土木施設」については、以前は長持ちする構造ということで見た目は重要視されていませんでしたが、最近は多少配慮があるようです。
また、「民間建築」「看板」については、その主導権が依頼主にあるため、景観問題の多くはここに集約されているようです。
よい景観を形成するためには、一定のルールを作り、規制や誘導を行うことが必要となってくるようです。
では、この考え方「よい景観・風景のために・・・する」といった考え方は、受け入れられるのか?? 答えは「受け入れられる(はず)」ということです。
なぜなら、「住む」「働く」「遊ぶ」など暮らす中ではよい方がよいでしょうし、「観光」を考えてもその条件は、美しいものがある・懐かしいものがある・ほっとするものがある・偉大雄大なものがあるなどで、『よい景観』は日常と非日常のダブルスタンダードと考えられるからだそうです。
景観づくりと観光振興を連結して考えた方が進めやすく、そのためにはコミュニティの形成(地域に根付くこと)が不可欠となるようです。
宮崎市は「美しい自然と情景につつまれた九州一の景観都市」を目指しています。その中で、市の中心を流れる大淀川が市民からも市を象徴する場所として多くの意見を集めたようで、景観モデル地区されたようです。
大淀川景観モデル地区デザインづくりワークショップが4回ほど行われ、ある程度、意見がまとめられたようです。これを基に今後、ルールづくりなどが行われるようですが、市民として何が出来るかについて、個々が考える必要があるように思えます。
皆さんもワークショップでまとめられた資料を基に大淀川の景観についてよく考えてみてください。
投稿者: miyaken 日時: 2008年3月21日 09:53