熱中症に注意を…
Posted at 08/07/08 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
梅雨明けと同時に、午前中より30度を超すような真夏日が続いています。熱中症に注意を払って下さい。
熱中症対策には、まず予防です。建設業は外での仕事は主となりますので、普段から予防に心がけて下さい。また、レジャーやスポーツをする時も同様です。
1.体調を整える…睡眠不足や風邪気味など、体調の悪いときは暑い日中の作業、外出、運動は控えましょう。
2.服装に注意を…通気性の良い服装で、外出時には帽子をかぶるなど心がけましょう。
3.こまめの水分補給を…「のどが渇いた」と感じたときには、すでにかなりの水分不足に陥っていることが多いものです。定期的に少しずつ水分の補給しましょう。また、汗と一緒に塩分が失われることを考えると、0.1%程度の塩水又はスポーツドリンクを飲むのが良いでしょう。
4.年齢も考慮して…体内の機能が発育途中の子供や、体力の衰え始めた高齢者は熱中症になりやすいと言われています。年齢を意識して予防に心がけましょう。
◆熱中症になってしまったら…◆
熱中症かもしれないと思ったら、真っ先に次のことを行いましょう。
・熱失神、熱疲労…涼しい場所で水分補給
涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。足を高くし、手足を抹消から中心部にかけてマッサージするのも有効です。吐き気やおう吐などで水分補給ができない場合には病院に運び、点滴を受ける必要があります。
・熱けいれん…生理食塩水を補給
生理食塩水(0.9%)を補給すれば通常は回復します。
・熱射病…体を冷やしながら、一刻も早く病院へ
死の危険のある緊急事態です。体を冷やしながら集中治療のできる病院へ一刻も早く運ぶ必要があります。いかに早く体温を下げて意識を回復させるかが予後を左右するので、現場での処置が重要です。
熱射病が疑われる場合には、直ちに冷却処置を開始しなければなりません。冷却は、皮膚を直接冷やすより、全身に水をかけたり、濡れタオルを当てて扇ぐ方が、気化熱による熱放散を促進させるので効率がよくなります。また、頸部、腋下(脇の下)、鼠径部(大腿部の付け根)などの大きい血管を直接冷やす方法も効果的です。
またとっさの場合、近くに十分な水が見つからない時の効果的な体の冷却法として、次のことを実行してください。水筒の水、スポーツドリンク、清涼飲料水などを口に含み、患者の全身に霧状に吹きかけてください。全身にまんべんなく吹きかけることにより、汗による気化熱の冷却と同じような効果をもたらします。これらの液体は、冷たい必要はありません。また熱射病では合併症に対して集中治療が必要ですので、このような冷却処置を行いながら、設備や治療スタッフが整った集中治療のできる病院に一刻も早く運ばなければなりません。
◆熱中症の種類◆
・熱失神…皮膚血管の拡張によって血圧が低下、脳血流が減少しておこるもので、めまい、失神などがみられます。顔面そう白、呼吸回数の増加、唇のしびれなどもみられます。脈は速くて弱くなります。
・熱疲労…大量の汗をかき、水分の補給が追いつかないと脱水がおこり、熱疲労の原因となります。脱水による症状で、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などがみられます。
・熱けいれん…大量に汗をかき、水だけを補給して血液の塩分濃度が低下した時に、足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんがおこります。暑熱環境下で長時間の運動をして大量の汗をかく時におこるもので、最近ではトライアスロンなどで報告されています。
・熱射病…体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態です。意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)が特徴で、頭痛、吐き気、めまいなどの前駆症状やショック状態などもみられます。また、全身臓器の血管がつまって、脳、心、肺、肝、腎などの全身の臓器障害を合併することが多く、死亡率も高くなります。
熱中症の対策は、普段からの心がけが必要です。また、いざという時のために応急処置などの知識も必要となりますので、定期的な啓発を行うなど十分な対策を行って下さい。(事故防止は建設業界の使命です。)
healthクリニック・大塚製薬を参考にさせていただきました。
投稿者: miyaken 日時: 2008年7月 8日 09:37