ノーベル化学賞に下村氏…
Posted at 08/10/09 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
昨日のノーベル物理学賞(小林氏・益川氏・南部氏)に続く受賞、やはり基礎分野での功績が評価されました。
下村脩氏は、1960年代に緑色蛍光タンパク質(GFP)をオワンクラゲからイクオリンとともに発見・分離精製しました。その後、その構造を明らかにし、1990年代にクローニングに成功、レポーター遺伝子として広く普及し、生命の謎解きに挑む研究者を支えています。
今回の受賞は、「緑色蛍光タンパク質(GFP)の発見とその応用」として、下村氏とともにマーティン・チャルフィー氏とロジャー・Y・チエン氏との受賞のようです。
化学賞受賞ということですが、下村氏は日本の生物学者で緑色蛍光タンパク質(GFP)がレポーター遺伝子として利用されている分野も細胞生物学・発生生物学・神経細胞生物学などであることから、生理学・医学賞の方が当てはまる気もするのですが、近年では、物理学賞、化学賞、生理学・医学賞の境界が研究内容などの複層なのか曖昧となってきているようです。
今年のノーベル賞は、物理学賞・化学賞ともに基礎分野の研究成果を評価しています。普段、脚光を浴びることが多いのは、これらを基に研究・開発された完成品であることが多いのですが、基礎分野の重要性を再認識させるものではないでしょうか。
何事においてもなのですが、基礎部分は重要で、基礎なくして応用なしです。ただ、疎かにしがちなのも基礎部分であるような気がします。仕事においてもですが、基礎知識があって、今の仕事が成り立っているということを再認識する必要があるのかもしれませんね。
2日続けての日本人のノーベル賞受賞のニュースに、ちょっと硬い話題ではありますが、理系人間の私としては触れてしまいました。
目を逸らせば、株価の1万円割れなど暗いニュースばかりなのですが、日本もまだまだ捨てたものではないと…明るい話題を…。
投稿者: miyaken 日時: 2008年10月 9日 10:05