後期高齢者から好機高齢者へ…
Posted at 09/02/04 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
いつだったか「好機高齢者」について書きますと予告していましたから…
高齢化や過疎化といった問題をあちこちで耳にします。そんな中、町が元気になったと言う話なのですが、そこには数百万稼ぐお年寄りがゴロゴロいるというのですからスゴイ!!
これは、そう新しい話ではないのでご存知の方も多いかもしれませんが、「徳島県勝浦郡上勝町」の話で、『葉っぱビジネス』と呼ばれるものです。
上勝町は、木材と温州みかんの産地だったのですが、輸入材や自由化の波を被っていた当時の農協の横石知二さんが、目を付けたのが季節の食材に添えられている「つまもの」⇒「葉っぱ」だったのです。
ネットで「葉っぱ」の注文が入ると町の防災無線FAXを利用して、地域のおばあちゃんたちに知らされる。田舎のお年寄りですから、我先にといったことが起こるはずもなく、これは○○さんとこじゃ…、あれは△△さんところにあるわ…、といった感じだったのでしょうね。
地域が一体となり注文があった「葉っぱ」を準備する。このアイデアで町が元気になったというのですから…今は会社化されており、「株式会社いろどり」として年間数億円の規模だとか…。
「葉っぱ」が、軽量で付加価値の高く、女性や高齢者にも扱いやすく、設備に大きな投資も要らないということで、成功に結びついています。
もう一つ、横石さんのアイデアを紹介しますと、それまで価値が低かった型の小さな椎茸に「茶碗蒸し用」と付記することで、その価値が倍増したとか…。
現在も多くの町や村が、高齢化・過疎化の問題を抱えています。そこに欠けているものは何か…、それは”プロデューサー”です。アイデアしだいで、様々な進み方が生まれるのでしょうがね。(私のような凡人には、全くひらめきませんが…w)
これからの世に中、年を取ったことを好機と捉えて、高齢者だから出来ることが色々あるはずです。「後期高齢者」を問題視するのではなく、「好機高齢者」として生活していく道を見出すことの方が重要に思えます。
投稿者: miyaken 日時: 2009年2月 4日 11:10