オリオン座流星群…
Posted at 09/10/19 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
今日(10/19)から23日の夜10時頃から明け方にかけてが、1番の見ごろのようです。
このオリオン座流星群は、2006年に突然活発化し、ここ数年流星数が多くなっているようです。通常だと多くても1時間に20個程度なのですが、今の活発期では1時間に40~50個の流星を見ることが出来るかも…。
ここで、ちょっとお勉強を…
【流星と流星群】
流星(「流れ星」とも言います)とは、宇宙空間にある直径1ミリメートルから数センチメートル程度のチリの粒が地球の大気に飛び込んできて、大気と激しく摩擦を起こし、高温になると同時に光って見える現象です。
このようなチリの粒を放出しているのは、多くの場合、彗星(「ほうき星」とも言います)です。彗星から放出されたチリの粒の集団は、それを放出した彗星の軌道上に密集しています。彗星の軌道と地球の軌道が交差している場合、地球がその位置にさしかかると、チリの粒がまとめて地球の大気に飛び込んできます。地球が彗星の軌道を横切る日時は毎年ほぼ決まっていますので、毎年特定の時期に特定の流星群が出現するわけです。
このとき、地球に飛び込んでくるチリの粒はみな同じ方向からやってきます。それぞれのチリの粒はほぼ平行に地球の大気に飛び込んできますが、それを地上から見ると、その流星群に属している流星は、星空のある一点から放射状に飛び出すように見えます。流星が飛び出す中心となる点を「放射点」と呼び、一般には、放射点のある星座の名前をとって「○○座流星群」と呼ばれます。
オリオン座流星群の場合、その元となるチリの粒を放出しているのは、ハレー彗星(1P/Halley)で、このような天体のことを「母天体」とか「母彗星」と呼びます。
流星の出現数ですが、流星群の放射点が地平線付近にあるときには、チリが大気にななめから飛び込んでくるためにチリの数は少なく、流星はほとんど出現しません。流星群の活動の活発さが変わらないと仮定すると、放射点の高度が高くなるにしたがって流星の出現数は多くなります。
【by:国立天文台】
このオリオン座流星群の活発期は、来年まで続くようですが月明かりなどの影響で、条件良く見ることが出来るのは今年が最後、次の活発期は70年後とか…。
分析の結果、約3000年前にハレー彗星から放出されたちりの比較的大きな群れと地球の軌道が交差するためと分かったようですが、よくそんな何千年も前のことまで分析できるなあと、科学の進歩に感心します。
4月の「こと座流星群」も結局、見ていません。今度こそとは思うのですが、夜空をボーっと見上げる、簡単なことですが中々できないんですよね…。
Tags: オリオン座流星群
投稿者: miyaken 日時: 2009年10月19日 09:26