貴乃花親方が理事に…
Posted at 10/02/02 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
昨日(2/1)行われた、任期(2年)満了に伴う日本相撲協会の理事選挙(改選数10)で、貴乃花親方(37)が初当選しました。
この結果は、各界の予想を大きく覆すもので、誰しも貴乃花の当選は厳しいとの見方をしていました。
今回の流れを理事選出の歴史で遡ってみると、1986年以降は、5つある一門に理事2名ずつが割り振られ、2名の枠に誰を立候補させるかを一門内で決めてきました。
その後、境川理事長の体制(年寄株制度改革)に反発が起こり、1998年に理事選挙が行われました。その後、2000年、2002年も選挙が行われています。(反発などの詳細は、省かせていただきます。)
2002年に北の海が理事長に就任し、境川改革の殆どを旧に戻し、一門に新たな理事数割当が行われ、2004年から再び選挙の行われない状態となっていました。この時の各一門への理事割り振りは、出羽海(3)、二所ノ関(3)、立浪(2)、時津風(1)、高砂(1)
それが、今回の改選においては、時津風一門と高砂一門が協力して3名の理事を出す意向を固めた一方で、理事を2名にする二所ノ関一門では、貴乃花親方が一門の意向に反して一門を離脱し、理事選挙への立候補を強行しました。
この際、二所ノ関一門は、貴乃花を支持する4部屋6人の年寄を事実上の破門扱いとし、その他の一門も結束を確認して臨んだ理事選挙だったのですが、結果は3名の選挙人が一門の意向に反して貴乃花を支持し、貴乃花が当選し、大島(立浪)が落選しました。
【理事選挙の結果】
当 放駒(二所ノ関)…11
当 二所ノ関(二所ノ関)…11
当 武蔵川(出羽海)…11
当 北の海(出羽海)…10
当 陸奥(時津風)…10
当 鏡山(時津風)…10
当 貴乃花(無所属)…10
当 九重(高砂)…10
当 友綱(立浪)…10
当 出羽海(出羽海)…10
落 大島(立浪)…8
それぞれの一門の持ち票は、二所ノ関(23)、出羽海(31)、時津風(18)、高砂(12)、立浪(20)、無所属(7)であったため、どこから票が流れたのかは大方の予想は出来ますが、相撲界に新たな動きが生じたことは事実だと思います。
日本の国技ともいわれる「相撲」ですが、相撲界は古い伝統や慣わしにより閉ざされた世界でもあります。昨今、相撲界からの不祥事が相次いでおりいる中での出来事に、今後の行方を見守りたい気がします。
一理事の力では中々難しい面もあるでしょうが、選挙時に支持者が増えた経緯などを考えると、相撲界にも新たな風が吹くかもしれません。
今の相撲界は、上位を外国人が占めています。何とか日本人の奮起も期待したいものです。
Tags: 相撲
投稿者: miyaken 日時: 2010年2月 2日 10:46