口蹄疫への支援…
Posted at 10/05/14 PermaLink» Comment(0)» Trackback(1)»
この口蹄疫の問題に関しては、国などに補償や支援の要望が盛んに行われています。
当協会としても支援を行うことに対して否はないのですが、現在は状況の把握を行なっている段階です。
実際、現場に絶望感や疲弊感が蔓延しているのは事実で、殺処分が追いつかないのも事実、埋却地が不足しているの事実です。
また、作業に従事している方々の疲労や精神的ダメージが限界に近づいていることも事実で、メンタル面のケアが必要ではというようなことも聞き及んでいます。
ただ、こうした場面(台風災害などを含む)で良く感じるのですが、『指揮命令系統がはっきりしない』今回もこの問題はあるようです。
市町村が対応する、県が対応する、国が対応する、自衛隊も対応する、こうした様々な機関が対応する際に横の連携が上手く出来ない…この問題は、実際に現場で作業にあたる人にとっては重要な問題なのです。
噂には、現場で使う鉄板や重機などを手配したところ、数量が大きく違っていたり、重複していたりといったことが起こっているとか、自衛隊などはそうした指示は受けていないという事で動いてくれないなどといったことを耳にします。
これは噂話ですが、私の経験上でもこうしたことは、このようなケースで良くあることで、なぜもっと横の連携が取れないのかと常々考えさせられます。言わば、これが縦割り行政の欠点なのでしょうね。
現在、口蹄疫は都農町、川南町、えびの市の3地区に封じ込まれています。感染の拡大はあるものの、封じ込めには成功している状況です。
敵が目に見えないウイルスであるが故に、安易に応援に行き、ウイルスを持ち帰るといった事態への懸念があるのです。こうしたことから、現状の的確な把握が必要だというわけです。
宮崎市から建設業者が応援を行い、結果、宮崎市から口蹄疫が発生でもしたら、批判が建設業者に向けられるのは明らかです。支援をしたいが、出来ないというのが現状です。
口蹄疫の出ていない地域の畜産家には、とにかくウイルスを持ち込まれたくないとの思いがあるようで、そうした応援活動にも慎重な考え方が必要だということです。
最近の報道で、やっと現場の声や状況が少しずつ明らかになりつつあります。思うに、現場はそうした報道以上に厳しい状況だと思われます。
この口蹄疫問題を解決するには、県民の一人一人が何が出来るのか、何をすると危険なのかを十分に把握し、県民を挙げて対応するしかないのだと思います。
Tags: 口蹄疫
投稿者: miyaken 日時: 2010年5月14日 09:49