口蹄疫対策にやっと本腰か…
Posted at 10/05/18 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
昨日(17日)、政府が全閣僚による口蹄疫対策本部(本部長:鳩山由紀夫首相)を発足させ、初会合が開かれたようです。
1例目の感染疑い(4月20日)から約1ヶ月、この対応は早いのか…、遅いのか…、さらに同日(17日)、宮崎県庁内にも山田正彦農水副大臣や小川勝也首相補佐官らが陣頭指揮を執る現地対策チームが設置されました。
参照:『「新たな事態に」政府現地対策チーム初会合』(2010.05.18宮日プレス)
今回の口蹄疫問題は、1例目(4月20日)の農家と餌の一部が共通だった農家の水牛に下痢の症状を確認したのが3月31日で、結局この水牛の検体も4月23日に陽性が確認されました。
そうしたことから、1例目の感染疑いを発表した4月20日より20日ほど前から口蹄疫ウイルスが宮崎に侵入していた可能性を示唆しています。
さらには、国の初動の遅れも原因の1つとして考えられるのではないでしょうか。10年前の2000年に口蹄疫が発生した際には、国が100億円という枠を示したため、現場の県や市町村、団体がお金の心配をせずに、やれることをすべて一気にやるという形で、宮崎の農家3戸、北海道を加えると4戸ということで封じ込めが成功した訳です。
その時の経験が仇になったのか…、2000年の口蹄疫発生時に感染が拡大しなかったため、簡単に封じ込めが出来るとの油断があったのではないでしょうか。対応が、後手後手に…
今の宮崎の状況は、非常事態…
国は、口蹄疫の最終手段であるワクチン接種の検討に入ったようですが、果たしてワクチンを保有しているのか…疑問も残ります…
そして、ワクチンを接種した場合、感染の拡大が収まった時点で接種した動物をすべて屠殺(とさつ)することになります。
さらに、屠殺完了から3ヶ月間、新たな口蹄疫の発生がない場合に初めて清浄国に戻ることができます。なので、今回の口蹄疫は、まだまだ長期戦になるということですね。
Tags: 口蹄疫
投稿者: miyaken 日時: 2010年5月18日 10:33