宮崎市総合防災訓練
Posted at 10/09/06 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
これは、3年毎に宮崎市が実施するもので、今回の想定は、「日向灘を震源とするマグニチュード7.6 宮崎市での震度6強の地震が発生」したというものでした。
今回の訓練は、前回よりも時間的に短縮されており、2時間弱の時間帯の中で、初動対応の訓練や復旧対策の訓練が同時進行しており、どこでどんな訓練が実施されているのか良く分からないうちに訓練が終了したといった印象でした。
勿論、目を引く訓練もあります。消防局が実施する「座屈ビル救出訓練」であったり、県警の実施する「車両救出救助訓練」であったり、ヘリを使う訓練であったり、皆の注目を集め、キビキビと訓練が行われていました。
ほかの訓練もそれぞれが一所懸命行われているのですが、会場の端であったりすると誰からも注目されることなく黙々と訓練を行うといったものも見受けられます。当協会が実施した「倒木除去訓練」も例外ではありません。
訓練ですから、注目されるかされないかは関係ないのかもしれませんが、訓練を行う側も皆から注目されるということになれば真剣度というか、やる気も変わってくるのではないかと…
また、市民にさまざまな訓練について知ってもらうことで、災害発生時に自らがどんな行動をとれば良いのかということを考える機会になるのではないかと思います。
訓練は、あくまで訓練ではありますが、実際の災害発生時に訓練の成果が活かせるのか否かでは、その訓練の持つ意味合いが大きく違ってきます。訓練の成果で、災害を最小限に食い止めることが出来れば、訓練が大きな意味を持ってきます。
まあ、訓練をしていることを実際には使わないということ(災害が起きない)がもっとも望ましいのですが、異常気象ともいえる突発的な災害が、世界各地また日本各地で起こっていることを考えると、こうした訓練の重要性も高まってきます。
そうした意味では、流し気味に行われた今回の総合防災訓練は、ちょっと物足りなかったいう印象でしょうか。
投稿者: miyaken 日時: 2010年9月 6日 14:06